戦後の日本

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戦後の日本は、本来的な意味でのエリートが国を引っ張る時代でした。それは、傾斜生 産方式などに代表される運営方針や、護送船団方式と呼ばれたりした、日本特有の運営シ ステムです。不動産でいえば、土地に信用力を持たせ、土地を担保に借り入れをして事業 をおこし、その利益でまた土地を買い、といういわゆる「土地本位制資本主義経済システ ム」がそれにあたります。 このような日本特有の仕組みを採用することは、日本全体を引っ張る一部のエリートがいてこそのことでした。全体はそれを信頼し、結果的に全体が一丸となって進むことによ って、国は確かに繁栄してきました。しかしいつしかそれが崩れ、日本的システムが弊害 であるかのような感じになってきたのです。いえ、弊害なのではなく、一定の役割を終え たというのが正しいところなのでしょう。 国には信頼性がない。企業も信用できない。そこで、残るのは……「個人」ということです。

個人のあり方

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今、個人のあり方が非常に重要になってきています。私たちが、ひとりの人間として大 切にすべき価値観を、本当に大切にしているかということです。 「○○と比べてこうだ」という相対的な比較ではなく、一個人としての価値観を大切にし ているかという点で、マンション購入者もやはり二極化してきているのだと私は考えています。 一方は、たくさん勉強して知識をつけて賢くなり、たとえばプロの力も利用して自分な りの判断材料を増やす層、もう一方は、与えられたものがいいものと思い込み、なんとな く全体の価値感に流れていってしまう層。 両者では、購入に対する責任の持ち方が異なります。自分たちは、何を選び、何を選ばず、何を捨てるのかを自分で整理し、自分で判断する。そんな姿勢が今、購入者にも必要 なのです。